今回もまた光の性質についての講義の続きです。
スポットライトを直接被写体にあててみます。

次にディフューザー越しにスポットライトをあてます。

少し解りにくいですが、ディフューザー越しの光は拡散されており、
コントラストも柔らかくなっています。
これは、ディフューザーの面光源が光を拡散させるので、
光があらゆる角度がら被写体に回り込むためです。
これに対し、
直接あてた方は、スペキュラー度が強く、コントラストも高くなっています。
次に、こんな実験をしてみました。
スタンドにトレペ越の光をあてて、影の状態を観察します。
(今回使用したのは薄いビニール袋でした。
トレペより薄いので光の量をコントロールするとき便利です。
スタンドを近づけると影は薄くなり、遠ざけると濃くなります。
先程のディフューザー越しのスポットライトの光と同じ原理で、
近づけるとあらゆる角度から被写体に光が回り込み影が薄くなるのです。
理屈では解っていても、何か不思議な感じがします~

では、ここから工作の時間~
各自で傘トレを作っていただきましたー
みなさん大苦戦ですー

ついでに直トレや


わた帽子も作ってもらいました~

作り方は簡単です。傘トレが一番難しいかな?
でも、現場ではよく使うので一度は自作してみましょう。
私もビニールディフューザー持ってますが、所詮ビニールはいつか破れます。
立派なのができたので、モモくん作の傘トレを使ってみんなで実写してみることに。

今回は男前のN氏がモデルを買って出てくれました。
左が傘トレあり、右がなしです。

毛穴に着目して下さい、どうでしょう?
左の方が、肌の凹凸が滑らかになっているのが解りますよね?
トレペを張った事で光が拡散され、肌の凹凸まで光が回り込んで影を消しているので
凹凸が目立たなくなったのです。
傘トレの前に、ディフューザーで大きな面光源を作っても同じ効果が得られます。