7月16日、写真講座も第3回目を迎えました。
本題に入る前に、前回のおさらいとしてノリさんが
作品を提出して下さいましたので、ご紹介いたします。
こちらが切り抜いたもの。

こちらは切り抜く前の画像。

前回、私の撮ったお菓子のパッケージで失敗していた
底の部分をちゃんと浮かせて撮影しているので、
全体の画像がくっきり浮き上がっています。
バックライティング+フロントライティングで撮影されています。
文字もくっきり、色も鮮やかに表現されていて、
先生の評価は◎との事でした。さすがです~
さてさて、今回はハイライトとシャドーのお話です。
まずは、下の写真のようにメインライト1灯でハイライトとシャドーを作っていきます。

サイドライティングにディフューズをかけた状態です。
セッティングはこんな感じです。

メイン+フィルインにするとこんな感じ。

フィルインライトが強く、全体に明るくなりすぎてシャドーが消えてしまいました。
シャドーの面積、濃度、グラデーションはフィルインで調節できます。
ライトの距離を近づけたり離したりして調節します。
また、レフ版(ディフューザーをレフ版の代わりにしても良い)などで調整する事も可能です。
シャドーが自然なグラデーションになるように調整しましょう。
また、フィルインはシャドーを明るくするだけでなく、
下の写真のように、黒を写し込んで、さらにシャドーを濃くする事も出来ます。
右端がバックの黒にとけ込んでいますね?

さらに、黒を写し込んだ後ろの隙間からアクセントライトを入れる事で、
右端にエッジを作る事が出来ます。
輪郭がくっきり浮き上がり、さらに立体感が出ました。

光の反射は 入射角=反射角 なので、
反射面のハイライトを入れたい位置から垂直に法線を伸ばし、
カメラとハイライトの位置の角度の対称角上にライトを置きます。

平面でも、球面でもやり方は同じなので、
ツヤを消したアルミホイルを巻いた円筒形の物体でも練習しました。

これが出来ると、一人で撮影するときもライトの位置決めで悩む事なく
すんなり位置決めが出来ます。
実際の撮影では、メインライトのハイライトをどこに持ってくるかが重要になるので、
撮影前に、じっくり観察してハイライトの位置を決めなければなりません。